望月哲男先生訳の『アンナ・カレーニナ』や藤沼貴先生訳の『戦争と平和』など、最近訳された長編を読んでみています。
敢えて自力で原語に挑戦しようとは思っていない。今のところ。
そんな私でも、いや、そういう姿勢の私だからこそなのかもしれませんが、この本 中沢敦夫先生の『ロシア文学鑑賞ハンドブック』はありがたい参考書になりそうです。
『ロシア詩鑑賞ハンドブック』に関しては、実は全く使いこなしていません。
告白してしまうと、詩自体がちょっと苦手なのです。
今度の「文学」編は、「詩」編より版形が大きく、分厚く、持ち歩きには全く不向きです。
上記の文庫本とともに、通勤時などに携帯するという使い方は想定されていないらしく、机に向って真面目にお勉強という感じでしょうか。本来なら。
しかし、そういうのではなくて、ぱらぱらと気の向いたところを開けて斜め読みするだけでも、なかなかおもしろいのです。
「準父称」「フランス風呼び名」「指小接尾辞」等、今まで漠然と疑問を持っていたものが解決されてゆく思い。
4600円(税別)は高いけれど(その割に紙質はよくなく、レイアウトも美しくはない)、値段以上の得るものはありそう。
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