2011年3月6日日曜日

愛がみのりますように(2008/06/28 16:21:33)

この1か月、自分でも呆れるくらいサッカーブログ化していた。実は殆ど寝ていなかった。
それも突如終わりを告げ、我にかえって、積み残したあれこれに手をつけていかなければなりません。
 
折よく、というのだろうか、注文していた本が届く。
『Niko Pirosmani 1862-1918』 pirosmani_mini 高いけど、これは手に入れておかなければ。
先週、ロシア・アヴァンギャルド展のカタログも買ったところだけれど、こちらの方がずっと「濃い」。
いかにもグルジア・グルジアな濃厚な、何気なくお馴染みと感じてしまう、ピロスマニっぽい絵(宴会の絵が多いぞ)を繰っていくと、「イランのライオン」なんていう作品もあって、カフカス鉄道に勤めていた時カフカス一帯を旅行していたというから、イランへも旅したことがあるのだろうか、などとも思い、さらにページを繰る。宴会・動物・グルジアの歴史上の人物。動物以外は風景や静物などではなくて人を描き続けた人だったのね。
Bunkamuraのザ・ミュージアムで彼の絵10点に囲まれた、あの至福の心持を甦らせ、あの展覧会にはリピーターになって通わなければ、と思う。
さらに、「それぞれのピロスマニ」というエッセイ集には、眩しいほどのビッグネームが連なる。さすがに既出の文章(70年代のものからある)も多く、書き下ろしは少なかったけれど。
・居酒屋の“伯爵”~ニコ・ピロスマニ物語 池内紀 1991年
・グルジアの都トビリシ 堀内誠一 1989年 ←初出はなんと『an an』317,318号!
・聖なるくさび画 スズキコージ(書き下ろし)
・みんなのニカラ 児島康宏(書き下ろし)
・絵本「大きな木の家」のこと はらだたけひで(書き下ろし)
・ピロスマニとパラジャーノフ 四方田犬彦(書き下ろし)
・知られざるグルジア人 ルイ・アラゴン(1969年)
圧巻は堀内誠一さん。イラストと写真入りのエッセイ。冒頭に出てくる「ボルシチ・ウェスタン」と評される映画はミハルコフの「光と影のバラード」のことなのだろうな。これが掲載されている『an an』317,318号はお宝ですよ、これは。
 
そうだよー。Bunkamuraはル・シネマで関連映画の上映をすべきだ!
「アエリータ」しかり。シェンゲラーヤの「ピロスマニ」しかり。パラジャーノフの全作品(特に「ピロスマニのアラベスク」、それに「火の馬」等々)、上述の「光と影のバラード」、映画のアヴァンギャルド、ヴェルトフやエルムレル、トラウベルク、コージンツェフ・・・。
 
まだまだ読まなければいけない本がたくさん・・・

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