昨日の講演会で、最も嬉しかったのは、久しぶりに井上幸義先生とお話しできたこと。
ロシア語って、今思えば一番辛かったのは、始めてからしばらくして、初級文法を一通り終えたあたりで、目に見えた進歩が自分で掴めなくなってしまう頃、具体的に言うと、始めてから半年~1,2年という時期でした。
文法を一通り終えたといってもきちんとマスターしているわけでは勿論なく、知識を定着させるためにはあとは地道に学ぶのみ。・・・なのだけど、私はというと、「ムーミンを世界一苦しんで読む青年」ことアンドレイくんみたいなそういう地味な努力が大の苦手なのです。
複数形がわかっていなかったり、格変化の型を混ざって覚えていたりと、少々混乱気味だったこの時期の私ですが、井上幸義先生と黒田龍之助先生という、素晴らしい先生方(とクラスメイト)に恵まれました。
苦労して覚えこむ!と力むことなく、「いつのまにかブラガダリュー・バス(感謝します)やズ・ドニョム・ラズジェーニヤ(お誕生日おめでとう)が言えるようになっている」なんて、小さな喜びを見出しつつ続けられたのです。
井上幸義先生の講義は、丁寧で細かくてとても親切です。
黒田先生は、TVやラジオではにこやかで優しそうなご様子ですが、実際の授業ではびしばしとスパルタっぽい面があり、冗談ではなく私は胃が痛くなりそうなことがよくありました。
井上先生は、「弟子たち」(本当の教え子たち)には実は厳しいと噂では言われているようですが、いつもとてもお優しかったという印象です。
もっとお話ししたかった。
そうそう、私が「井上先生~!!」と後ろの方から呼びかけたら、井上幸義先生の後ろの席には井上徹先生ご夫妻が座っていて一緒に振り返らせてしまいました。
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