2011年3月5日土曜日

ポーランド映画の情報(2008/01/26 8:12:02)

「ポーランド」をキーワードにしていらっしゃる方が意外に多い。
中欧、いわゆる「旧東欧」についてはそれほど熱心に情報収集してはいないのですが(とりわけポーランドは)、おとなりブログの最初の記事は実はポーランドのアニメーションだったのでした。
「おやすみ、クマちゃん」
配給元としては一所懸命「ロシア(旧ソ連)やチェコだけではなく、ポーランドもすばらしいアニメーションがあります!!」とサイトやプログラムに書いていて、ポーランドアニメの魅力がまだまだ日本では知られていないことを悔しがっている風なのが感じられます。
シネマ・アンジェリカで再映。「ニキフォル~知られざる天才画家の肖像」との2本立て。
浅野忠信主演の「モンゴル」(セルゲイ・ボドロフ(親)監督)は、アメリカのアカデミー賞外国語映画賞部門ノミネートで急に話題になっています。ボドロフ監督は「コーカサスの虜」でもノミネートされていました(この年の受賞はヤン・スヴィエラークの「コーリャ~愛のプラハ」)が、今回は受賞にいたるでしょうか。他のノミネート作品は「ヒトラーの贋札」(日本でも公開中)、「ボーフォート~レバノンからの撤退」(DVD発売予定あり)、「カティン」(アンジェイ・ワイダ)、「12」(ニキータ・ミハルコフ、「十二人の怒れる男」のリメイク)とのこと。
私の予想では、受賞するのはワイダ、でしょうか。こういう題材のものではない方が(古典コメディーとか)私は好きなのですが、日本ではどうしても「灰とダイヤモンド」「地下水道」あたりのイメージが強烈で、「カティン」もその系列だから、アカデミー賞を獲らなくても日本で公開されるのではないかしら?だから、他の監督作品の方がいいのだけれど。できれば「モンゴル」が獲って日本公開に結びついて欲しいです。
ワイダは無論巨匠なのでして、カティンの森事件についての映画の日本での公開を希望するし、必見の作品ではあろうかとは思うわけですが、一方で「ポーランド映画=ワイダ=悲劇の現代史もの」というイメージが強化されてしまうという危惧も持ってしまいます。
ワイダは悲劇ばかり撮っているわけではなく、楽しい作品もあるし、ポーランドにはワイダばかりではなく、上記のようなすぐれた作品(アニメーションを含む)もたくさんあります。最近日本でも公開された(東京ではやはりシネマ・アンジェリカだだった)「僕のいない場所」もよかったです。

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