2011年3月5日土曜日

文豪って・・・(2008/02/29 21:54:08)

「ねえ、ドストエフスキーって」と、『カラマーゾフの兄弟』を読み始めた母が申します。「ゴーゴリみたいに変な人じゃないの!」
母は私と一緒に、ユーゴザーパド劇場の『検察官』(オレーク・レウーシンさんがフレーブニコフ役)やモスクワ・シアター・オペラの『鼻』を観に行ったことがあり、ゴーゴリはむちゃくちゃ変な人だと思っています。もちろん、それは正しい認識ですが。
「今、どこを読んでいるの?」
「まだ読み始めの、長老のところに皆が集まってきて話し合いが始まったところ」
「もっともっともっと変な話になるよ。ところで、お母さまは『罪と罰』とか『白痴』とか『白夜』とか『悪霊』とか読んだことなかったっけ?」
「『悪霊』って、はんにゃのおじさん(注:埴谷雄高さんのこと)の、あの変な小説(『死霊』のことです)と関係あった?とにかく、変な人たちばっかりじゃない、ゴーゴリみたいに」
はい、そうです。ゴーゴリもドストエフスキーも、それからレフ・トルストイも、十分変な人です。

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