2011年3月5日土曜日

カタツムリの二歩め(2008/04/01 21:59:11)

黒田龍之助先生の「まいにちロシア語」第2課は、
Антон: Вы Анна?
Анна: Да, я Анна.
 
これ、結構難しいですよね。
ロシア語って、原則「書いてあるように読めばいい」し、発音もややこしいのは少ないので(特に母音が楽!英語や中国語みたいに変な母音(←日本語にないっていう意味にとってください)は一つだけなので)、実は初心者にやさしい言語なのだと思えるのですが。
但し!イントネーション、特に疑問文(疑問詞がつかない)は、簡単ではありません。
 
第2課で早くもこのイントネーションの試練が。
 
疑問文Вы Анна?(ヴィー アーンナ?)は「アー」(だけ)を高くします。
疑問文Вы Антон?(ヴィー アントーン?)は「トーン」を高くします。
日本語や英語の疑問文は語尾上げ調になりますが、ロシア語では語尾上げになるときもならないときもあります。
ロシア語の疑問文は、<聞きたい部分の単語のアクセントのある音節を高く、それ以外は低く>なのです。
だから、「あなたはアントンですか?」では、日本語や英語のように語尾上げになるけれど、「あなたはアンナですか?」ではそうはならず、「アーン」で上げて「ナ」で下げるのです。
ついでながら、「アンナさんというのはあなたのことですか?」という風にВы(あなた)の部分が聞きたいときは、「ヴィー」を高く、「アーンナ」の部分は低く下げます。
 
これってね、随分前の黒田先生の「冬休み発音特訓講座」でしつこく練習したのですよ。
「発音特訓」というより、イントネーションの特訓です。
そうそう、その時の教材も、最初に出てきたのはアントンくんとアンナさんだったぞ。
 
ИК1(平叙文:結構難しい)
Анна стоит на мосту.(アンナは橋の上に立っています。)
И Антон стоит на мосту.(アントンも橋の上に立っています。)
 
ИК2(疑問詞のある疑問文)(これは疑問視がポイント。英語と同様。)
Кто там стоит?(あそこに立っているのは誰?)
Какой сок пьёт Наташа?(ナターシャは何ジュースを飲んでいるの?)
 
ИК3(疑問詞のない疑問文)(上述のとおり。コツをつかんで、高く読むべきところは思い切って高く発音しよう)
Саша поёт?(サーシャは歌っているの?/歌っているのはサーシャ?)
Маша танцует?(マーシャはダンスをしているの?/マーシャがダンスをしているの?)
 
ИК4(不完全な疑問文(付加疑問文とか、聞き返すときとか))(これは比較的簡単。語尾上げ。)
(Моё имя -- Анна.) А ваше имя?(私の名前はアンナ。あなたの名前は?)
以下略。
 
私が苦手なイントネーションのパターンは、感嘆文でした!
つい平然と棒読みしてしまうと、黒田先生に
「なんか冷静すぎるよね。落ち着き払っていないで、驚いてくださいよ。」
と言われてしまっていました。
 
黒田先生の「ロシア語発音テスト」
(これは最初に録音された文章のイントネーションを記憶し、次に自分で同じ文章を読み上げ、それを録音して、後で聞かされるという、恥ずかしいものでした。自分の声を聞くのはたとえ日本語でだって嫌なのに(職場の留守番電話のメッセージに自分の声で吹き込んだのを聞いたりするのもぞっとするものなのに)、まして下手っぴなロシア語を聞くなんて拷問のようで、泣いて抗議しましたが、テストは滞りなく行われてしまいました。)
 
1) И Антон стоит на мосту.
2) Какой сок пьёт наташа?
3) Это моя сумка!(これは私のバッグですったら!このバッグは私のものよ!)
4) Это моя сумка.(これは私のバッグです。)
5) Там опасно?(あそこは危険かしら?)
6) Там опасно!(そこは危ないよ!)
7) Маша танцует?(マーシャはダンスしている?)
8) Маша танцует?(マーシャがダンスをしているの?)
9) Я иду. А вы?(私は行くけど、あなたは?)
10) Я тоже иду.(私も行きます。)
 
3)は、早い者勝ちでゲットするような感覚(バーゲン会場など)で、思い切り自己主張しないといけません(が、シャイな私はそういうのが苦手だった)。
4)との違いを明瞭に出しましょう。
8)は「マーシャが」を強調したいので、語順を替えてТанцует Маша?「踊っているのはマーシャ?」というと、よりわかりやすくなりますね。
 
とにかく、イントネーションのレッスンでは、黒田先生に散々泣かされたのですよ・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿