『「カラマーゾフ兄弟」の翻訳をめぐって』 を入手。
「カラきょう」(一般には『カラマーゾフの兄弟』で通っていますが、大島氏は『カラマーゾフ兄弟』であると主張)関連本ですが、これまで邦訳されたものを詳細に比較検討して、ご自身の「試訳」をつけている、という大変な労作です。
でも、先行訳にいろいろ突っ込みを入れ、箇所によっては英訳・独訳まで併記という徹底ぶりは、意地悪な感じがしないでもありません。私なんか、「う~む、でもまあ、どうでもいいんじゃない?」とすぐ妥協したくなる。読みやすさにシフトしがちなのですよ、軟弱者なので。
そういった本文よりも、コラム「スターラヤ・ルッサ案内」が私にはありがたい。スターラヤ・ルッサくらいの小さな都市だと、日本で得られる情報もかなり限られてしまいます。それがこの本では、まずドストエフスキーの家博物館とポリースチ川のカラー写真、市の中心部の地図(カラー)があり、①~⑮の「カラきょう」に出てきた場所のモデルとなった「名所」についての案内があるのです。いつか、スターラヤ・ルッサに行くことがあるのなら、このコラムの部分をガイドブック代りにして、町を歩きたいものです。
著者の奥様が描かれた表紙の絵もすてきです。しかし、奥さんはこの絵手紙の中で「カラマーゾフの兄弟」と、「の」入りなんですね。
「カラきょう」(一般には『カラマーゾフの兄弟』で通っていますが、大島氏は『カラマーゾフ兄弟』であると主張)関連本ですが、これまで邦訳されたものを詳細に比較検討して、ご自身の「試訳」をつけている、という大変な労作です。
でも、先行訳にいろいろ突っ込みを入れ、箇所によっては英訳・独訳まで併記という徹底ぶりは、意地悪な感じがしないでもありません。私なんか、「う~む、でもまあ、どうでもいいんじゃない?」とすぐ妥協したくなる。読みやすさにシフトしがちなのですよ、軟弱者なので。
そういった本文よりも、コラム「スターラヤ・ルッサ案内」が私にはありがたい。スターラヤ・ルッサくらいの小さな都市だと、日本で得られる情報もかなり限られてしまいます。それがこの本では、まずドストエフスキーの家博物館とポリースチ川のカラー写真、市の中心部の地図(カラー)があり、①~⑮の「カラきょう」に出てきた場所のモデルとなった「名所」についての案内があるのです。いつか、スターラヤ・ルッサに行くことがあるのなら、このコラムの部分をガイドブック代りにして、町を歩きたいものです。
著者の奥様が描かれた表紙の絵もすてきです。しかし、奥さんはこの絵手紙の中で「カラマーゾフの兄弟」と、「の」入りなんですね。
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