今年のイタリア映画祭のダイレクトメールが届きました。(届いたのは先週だったのですが、中身を確認したのが昨日のことです。)
イタリア・フランス・ドイツあたりは、毎年こうやって映画祭を催して、新作を紹介してくれるからいいな。
ロシアの場合、映画祭をやるっていっても、旧作の上映が多いのです。確かに昔の映画は、文芸作品を中心として、しっかり作ったいい作品が多いのですが、今のロシアでどんな作品が作られていて、人気があるのか、それも知りたいわけで、やはり新作の上映は必ずしてほしいのですよね!
イランの場合は、さらに上映会の機会は少なくなります。5年くらい前に駐日イラン大使館が主催する上映会があって、全て無料というのは嬉しかったけれど、それも殆ど公開済みの作品だったし(公開時に見逃したものを観られたのはよかったけれど)。たぶん、それ以来まとまった形での映画祭っぽい企画はやっていないのではないかしら?無料で、とは言わないから、そろそろ企画していただけないかなあ・・・。
さて、今年のイタリア映画祭ですが。
う~む、キム・ロッシ・スチュアートさん(←美形!)はいないのかしら。それは残念。
注目は、タヴィアーニ兄弟監督作品の「ひばり農園」です。・・・公開予定、とは書いていないので、ここで観ておかないと、後では観る機会がないかもしれません。
第一次世界大戦中にトルコで起こったアルメニア人虐殺についての小説『ひばり館』の映画化です。かなり凄まじいお話です。
パレスティナの名優、ムハンマド・バクリがアルメニア人一家を助けるトルコ人の物乞い役で出演しているはず。
以下は、「千年の春2007年版1号」に書いたものです。(2006年の暑中お見舞いや2007年の寒中お見舞いでも紹介していたようですが。)
32『ひばり館』アントニア・アルスラン著草皆伸子訳早川書房2625円
★2006年春1号の12掲載。イタリア・ペンクラブ賞受賞作の本作は、トルコによるアルメニア人虐殺の物語。佐藤千登勢先生著『DVDで愉しむロシアの映画~ユーラシア・ブックレット№78』掲載の「アララトの聖母」を思い起こさせる。イタリアのタヴィアーニ兄弟監督が撮った「ヒバリの畑」は、これの映画化作品。四面楚歌のアルメニア人一家を助けるトルコ人の物乞い役に高名なイスラエル・アラブ人俳優モハメッド(ムハンマド)・バクリを起用。(秋号158)
0 件のコメント:
コメントを投稿