一般的にはやはり訳は新しい方が、時代にもあっているし、最新の研究成果も反映していて、よいのではないだろうか。
と思えるので、古典を新しく読もうというとき(お芝居を観るのに原作を読んでおこうとかいうときが多いのだが)には、図書館でできるだけ新しい訳を探す。
時間がなくて隙間の時間も利用して読んでおかなければというときには、ちょっと古くてもとにかく文庫で。
そんな感じなので、必ずしも岩波偏重ではないつもりの私。
でも、コンスタントに復刊・重版を出しているのはありがたい。
重版だと、むか~しの(1930年代とか)版で活字が欠け欠け状態でちょっと読みにくい。
旧漢字・旧かなづかいだったり、当然ながら時代がかった訳だったりするのだけど、それは結構楽しい。おもしろい。言葉づかいなんか、今どき絶対それはないというものが多くて、笑えちゃったりする。
何より凄いのが地名の表記。
ペテルブルク→聖彼得堡
ウラル→烏拉
モスクワ→莫斯科
ウクライナ→烏克蘭
ギリシャ→希臘
トルコ→土耳古
ハンガリー→洪牙利
ポーランド→波蘭
ゴーゴリの『ディカーニカ近郷夜話』、『肖像画・馬車』など、お世話になりましたが、実は読んでいて、ウラルとウクライナなんか間違えていたこともしばしば。
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