黒田龍之助先生のラジオ講座「まいにちロシア語」で、ようやくサッカーのことが話題になったと思ったら、アントンくんの出番は今週限りらしいです。
どこのファンなのかとか、クリスティアノ・ロナルドに憧れているのではないか?といったことは分からずじまい。
黒田先生は、今日の放送でおっしゃっていたように、サッカーがそれほどお好きなわけではありません。
特にロシアのサッカーのことを話題にしたことがあったかどうか、記憶にない。
確か映画「ユリシーズの瞳」や「アンダーグランド」が公開されていた頃。
授業が終わってから、駅へ向かう道で先生に話しかけました。
「黒田先生、ピクシーのことを・・・ドラガン・ストイコヴィチって、ご存じですよね?」
「知ってるよ。」
「ファンレターを書きたいんです、セルビア語で」
「どんな?」
「私は10年以上サッカーの追っかけをしていましたが、あなたのプレイを観たとき、“信じられない!これは何?私がいまここで観ているものは何?これがサッカーなら、これまで私が観てきたものは何だったの?!”と心底驚きました。ファンタジスタとは、実にこういうものなのだと、瞬時に理解できました。・・・あなたがいつか引退してしまう日を今から恐れています。」(実際にはもっといろいろ言った)
「なるほど、セルビア語でねえ。訳してあげてもいいけど、今度セルビア語の教科書執筆するときに、例文に使わせてもらうよ。それでもいい?」
「えー、嫌です、そんな。いくら発行部数が少ないとは言っても」
という具合に、サッカーとセルビア語のことをお話したことはあるのですが。
黒田先生の教え子のうちで確固たるサッカーファンは私だけというわけでは勿論なく、シェヴァ大好きのウクライナ語スペシャリストやら、柳沢さんとの同郷人やら、2002年以来のオリバー・カーンファンやら、いることはいるのですが、ちょっと集合時刻に遅れると「今日はどっかでサッカーの試合があったっけ?彼女、そこに行っているんじゃない?」などとネタに使われてしまうのは私だけかもしれません。
アントンくん、きっと話があっただろうになあ。惜しい。
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